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疲れやだるさは噛み合わせが原因の場合もある? 

近年、歯ぎしりや食いしばり、偏った側の歯ばかりで噛む(偏咀嚼)などで起こる、肩こりや頭痛、体の疲れやだるさなどの症状に悩まされている方も少なくありません。これらは、噛み合わせが原因で起こっていることもあるのです。噛み合わせによって歯ぎしりや食いしばり、偏咀嚼などの悪習癖が起きている場合、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。

噛み合わせが悪くなる理由と体に及ぼす悪影響

治療した歯の被せ物や詰め物のバランスが悪かったり、歯を失っても処置をせずに放置したことで、噛み合う歯が伸びてきたり、空いたスペースに歯が傾いたりして歯並びが悪くなり、特定の歯に負担がかかってしまうと噛み合わせに不具合が生じてしまいます。悪い噛み合わせを放置することで、顎の筋肉のバランスが悪くなり、左右や後方にズレてきて、やがて顎関節に異常が及ぶことがあります。物を噛むために使われている下顎の力はとても強く、力はその人の体重と同じくらいだといわれており、硬さや大きさが異なる様々な食べ物を噛む際に、微妙なコントロールをおこなえるよう繊細にできています。そのため、食べ物を噛み砕いたり擦り潰したりするのに使われる歯の形や位置関係のバランスがうまく取れていなかったりする場合は、それを動かしている筋肉は余計な調整をしなければならなくなり、過度に緊張したり疲労したりします。さらに噛み合わせの不具合は、特定の歯に強い負荷がかけてしまうため、歯にヒビが入ったり割れたりした箇所から歯周病を発症・悪化させたりするので、結果的に歯の寿命を短くすることにも繋がります。また、開口障害、顎の痛み、顎関節症、頭痛なども引き起こすリスクがあるため注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばり

噛み合わせが悪いことが原因で、就寝時に歯ぎしりや食いしばりをしてしまう場合も多いため、朝起きてもなんとなく疲れが取れていない感じがしたり、体がだるく感じてスッキリしないという方も多いです。就寝時に歯ぎしりを起こしてしまう日本人の割合は5~15%といわれており、決して珍しいものではありません。しかし睡眠中の歯ぎしりはご自身では気付くのが難しいため、知らないうちに習慣的におこなっていることが多いです。また、人は過剰な精神的ストレスを抱えると無意識に歯を食いしばる傾向があり、これは食いしばることによって「βエンドルフィン」という快楽物質が脳内に分泌され一時的に心が楽になるために無意識におこなっているのです。また、ストレスによって交感神経優位になると首や肩が緊張し、さらに食いしばりを誘発させます。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善しないまま続けていると、歯に過剰な負担がかかり、やがてその力に耐えきれなくなり、歯が欠ける、歯が割れるなどといった症状がでてきます。また、その強い力は歯茎まで悪影響を及ぼしてしまい、歯周病のリスクが高くなってしまう原因にもなるのです。歯だけでなく、肩こりや頭痛など全身のトラブルの原因になることもあります。

歯ぎしりには、上下の歯を強く噛み合わせて左右に擦り合わせギリギリと音がする「グライディング」と、音をほとんど立てず奥歯を強く噛みしめる「クレンチング」、そして上下の歯を小刻みにカチカチ噛み合わせる「タッピング」の3つのタイプがあります。

歯ぎしりや食いしばりの対処法として、就寝時に「ナイトガード」というマウスピースを装着する方法があります。ナイトガードを付けていることで、歯と歯が擦れ合う摩擦を無くし、過剰にかかる歯への力も軽減することができます。緊張時に食いしばる癖のある方は、意識的に食いしばるのをやめるように心がけることで改善する場合もあります。しかし、噛み合わせは歯科医院で治療する以外に改善する方法がないため、早めに大分県の歯科医院で噛み合わせのチェックをしてもらいましょう。

まとめ

噛み合わせが悪いと顎関節症を引き起こしたり、頭痛や肩こり、腰痛などの全身のあらゆるところに悪影響が及びます。また、噛み合わせが悪いと、顎や首の筋肉が過緊張を起こしバランスが崩れてしまうので頭の位置がズレてしまいます。体はバランスを保とうとして、補正するために体が肩や腰を歪ませてバランスを取ろうとするため、体全体が歪んでしまうのです。それによって、体の疲労やだるさを感じます。逆に、体の歪みや不調で全身のバランスが崩れ、その影響で噛み合わせが悪くなることもあります。不調からイライラしたり食いしばりが強くなるなど、自律神経が乱れることも考えられます。

噛み合わせは人間にとって最も基本的な機能の一つです。良い噛み合わせを維持することで、口腔内だけでなく体と心の健康にも繋がるのです。

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